【要約・感想】内臓脂肪を最速で落とす!!即実践すべき!

この本は、内臓脂肪に関する最新の論文をもとに、内臓脂肪を意識した食生活や生活習慣などの健康改善策を提案する1冊となっております。

著者は、京都大学博士(医学)や化学メーカー産業医も兼務された経験もある奥田昌子先生という方です。内科医としても、20万人以上の人間ドックならびに健康診断に関わってきたスペシャリストの先生です。

タイトルにもありますが、健康にとって一番注意しなくてはいけないのが、「内臓脂肪」なのです。この本を読んで、内臓脂肪を手なずける方法を学んでいきましょう。

それでは、この「内臓脂肪を最速で落とす」について、本記事では一部内容の要約と感想を述べていきます。

目次

「内臓脂肪を最速で落とす」の要約

肉中心の食生活をしてきた欧米人と比べ、魚中心だった日本人は、摂取した脂肪を皮下脂肪として蓄える能力が低く、皮下脂肪より危険な内臓脂肪の形で蓄積しやすいのです。

つまり日本人の体質がかかえる最大の弱点は、内臓脂肪がつきやすいことなのです。
ただ諦めるのは早いです。

内臓脂肪は皮下脂肪よりも落ちやすく、普段の食事や生活習慣の改善が減量に直結するのです。
この本では、お肉や炭水化物の正しい摂り方、脂肪に効く食材、効果抜群の有酸素運動などを、最新の論文をもとに解説されています。

食生活を改善し、生活に運動を取り込むことで、内臓脂肪を制しましょう!
ただ単に長生きするのも考え方によっては意味がありませんね。
よりよい人生を送るためには、健康な体で長生きする必要があります。

日本人の体質を理解し、最速で内臓脂肪を落としていきましょう!

日本人は内臓脂肪がたまりやすい人種なのだ!

まず初めに、脂肪は悪者ではありません。
人間の3大栄養素であり、エネルギー効率が良いことに加え、エネルギーの貯蔵庫としても活躍します。

エネルギー貯蔵庫のおかげで、通常の大人は、水さえ飲んでいれば、何も食べてなくても体内の脂肪を使って数ヶ月間生きていけるのです。
他にもホルモンの原料になったり、ビタミン吸収を促したりと重要な機能をいくつも持っています。

そして脂肪は脂肪でも3種類があり、それぞれ特徴があることをご存知でしょうか。

  • 内臓脂肪 → 男性が多い、お腹を中心に胸や肩など上半身にたっぷりつきます
  • 皮下脂肪 → 女性が多い、腰から太ももにかけてつきます
  • 体脂肪  → 内臓脂肪と皮下脂肪を合わせた脂肪全体

この中でも内臓脂肪に注目しましょう!

内臓脂肪に集まる脂肪細胞の中には、血圧を上げ、動脈硬化を進行させ、血管の中で血を固まらせて脳梗塞や心筋梗塞を招く、悪い物質があるのです。内臓脂肪の蓄積が生活習慣病を起こし、悪化を促すのはこのためなのです。
そして、大問題のメタボリックシンドロームにつながっていきます。

現在は、男性の2人に1人、女性の5人に1人が、メタボリックシンドロームか、その予備軍です。

ここに人種差もあるようです。

  • 日本人   皮下脂肪少なく内臓脂肪多い
  • 白人    内臓脂肪少なく皮下脂肪多い
  • アフリカ系 内臓脂肪がとても少ない

そして、内臓脂肪の増加はさまざまな病気をが引き起こすことが知られています。
心臓病、高血圧、糖尿病、便秘、腰痛、骨粗しょう症、生理不順、不妊などなど、キリがありません。
当然がんの温床にもなっており、世界がん研究基金や米国がん研修機構で発表されています。

肥満の対策や糖尿病の予防をするためには、内臓脂肪を減らすことが最も重要なのです。

では、内臓脂肪を落とすために何をすれば良いのでしょうか?

  • 食生活を改める
  • やってはいけないことを知る
  • 継続的に運動をする

食生活を改める

健康であれば、コレステロールを多く含む食品を摂取しても、コレステロール値は上がりません。
大切なのは、コレステロールの合成を促す成分を避けることです。

コレステロールの合成を促す食品

肉の脂、乳製品、パン、スナック菓子、チョコレート、インスタント麺など

コレステロールの合成を促さない食品

豆腐、味噌などの大豆製品、魚、野菜、海藻、果物など、卵、イカ、タコ、魚の卵など

内臓脂肪の最上級の原因は、食の欧米化です。

脂肪と炭水化物が多く、食物繊維の少ない食事こそ、食の欧米化なので、これを意識的に避けることがベストです。

やってはいけないことを知る

  • 夜遅い食事は摂らない
  • なるべく早食いはしない
  • 睡眠不足にならない
  • 寝酒はしない

継続的に運動をする

内臓脂肪がつきやすい体質は遺伝で決まっており、変えることができません。
なので内臓脂肪を落とすことに集中しましょう!

厚生労働省が推奨している有酸素運動
  • 息が弾む程度の運動を30分間、週に5日以上行う。
  • 1日の歩数をそれまでにより3000歩増やす。これは、おおむね30分の歩行に相当する

できれば、筋トレを軽く行ってから、有酸素運動を行うのが有効です。

日本人の肥満の約30%が遺伝で説明でき、残りの70%は生活習慣で決まるようです。
肥満はまさしく生活習慣病なので、生活習慣を改善し、内臓脂肪を落とす生活スタイルを築いてきましょう!

@感想

日本人の体質という点を軸にしているので、とても親近感があり、学べることが多い本だと感じました。
古来から日本人の体質は遺伝子レベルで決まっていて、それに合わせた食事をしていたのに、ここ数十年で一気に食が欧米化しました。
欧米の食は欧米人に合わせた食事なので、日本人に合わないことくらい簡単に分かることですが、現在はあまりにも馴染みすぎていて受け入れられないですね。

この本で日本人の体質的な特徴を学ぶことができ、とても参考になりました。
とりあえず週一のハンバーガーを月一にしたいと思います。

こんな方におすすめ
・内臓脂肪が気になる方
・健康生活に興味のある方
・食事や運動方法について詳しく知りたい方

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