治験とは? 治験の世界:メリットからデメリットまで

  • 「治験のリアルな評判が知りたい」
  • 「治験って本当に参加して大丈夫なの?」
  • 「治験のメリットデメリットが知りたい」

こんなお悩みを解決します。

治験とは「科学」と「医学」の面白い側面であり、新薬や治療法にとって中心的な役割をもっています。

治験って不安?お金も稼げる?良い評判だけじゃなく悪い評判もないか気になる・・

この記事では、治験のプロセスについて詳しく解説し、どのような対価があるのかリアルなレビューをご紹介します。

メリットだけでなく、デメリットも余すことなく記載しました。

この記事を最後まで読むことで、
治験ってよく分からない?
簡単に参加できるものなの?
など基本的な概念を把握でき、どのように治験に向き合えばよいのか理解できます。

また、多くの治験には対価として、参加費や交通費が支払われますので、相場や実例についても解説していきます。

※ここでは一般の方が参加できる治験について、主に記載しています

目次

治験の基本的な概念とは?

まずは、治験とは何かについて簡単に解説します。

治験って?

治験とは、新しい薬や治療法を開発するための臨床試験のことを指します。

この過程では、新薬や新治療法が人間に対して有効かつ安全であることを証明するために、ボランティアとして参加した人々に対して研究が行われます。

新薬や治療法の開発って?

新薬や治療法の開発から市場への導入まで、全ての過程がとてつもなく長く、困難で、高コストであることは広く知られています。

平均的には、新薬一つが市場に出るまでには約10年以上の時間と10億ドル以上の費用がかかると言われています。中心的な役割を果たすのが「治験」です。

治験によって新薬や治療法の有効性、安全性が確認されれば、さらに大きな規模の治験が行われ、それに成功すれば新薬や治療法は正式に承認され、市場に導入されます。つまり、治験は新しい医療技術が社会に広く浸透するための” ゲートキーパー “の役割を果たしているのです。

治験の特徴は以下の3つです。

治験の特徴
  • 新薬や治療法を開発する科学的証明の手段
  • 人間の被験者を対象とするテスト
  • 倫理的なガイドラインが厳格で参加者の意思が尊重される

治験参加者の皆さんのおかげで、効果的で安全な新薬や治療法が日々生まれ、私たちの健康を守るようになっています。

【結論】治験に向いていない人

結論から言うと、治験は日本だけでなく、世界中で実施されており、社会貢献性が高いとも言えます。

ただ、以下のような方々は向いていないでしょう。

治験に向いてない人
  • 年齢制限に該当する人
  • 精神的に不安定な人
  • 不規則な生活を送っている人
  • 時間が確保できない人

詳しくは後述しますが、治験ということで、ネガティブなイメージがついているのも事実としてあるでしょう。

ただ個人的には、社会貢献性はもちろんですが、自身の健康とも向き合える機会でもあり、有意義に感じることも多いと思っています。

治験のメリット

ではここからは、治験の評判を項目別に見ていきましょう。まずはメリットからです。

カンタンにまとめると以下の通りです。

〜治験のメリット〜
  • 新しい薬・治療を経験できる
  • 経済的な負担を少なく治療を行える
  • 自分の体について細やかな検査を受けられる:健康診断
  • 対価が提供される:参加費や交通費

一つずつ見ていきましょう。

新しい薬・治療を経験できる

内容にもよりますが、新薬や新治療法の開発段階に関与することは、興味深い経験だと思います。

また自身が抱える疾患(例えば、がんや生活習慣病など)に対する新たな治療法を試せるチャンスでもあります。

経済的な負担を少なく治療を行える

金銭的な理由より、治療をしていなかった、新しい治療法を取り組んでいなかったという方でも、治験の場合は、薬剤費用、検査費用を製薬会社が負担しますので、ご参加者への金銭的な負担を減らし、新しい治療法に取り組むきっかけにもなります。

自分の体について細やかな検査を受けられる:健康診断

健康診断を受けることができ、ご自身の健康状態をチェックできます。

また病院に行くほどではないが、ご自身の体に不安や懸念がある方や、一度医師や専門の方に相談してみたいと思っている方でも、無料で健康診断を受けられる場合もあります。

対価が提供される:参加費や交通費

多くの治験には参加費や交通費が支払われます。ただし、これは全ての治験が対価を提供するわけではありません。詳細については後述します。

治験のデメリット

続いて、デメリットも見ていきましょう! カンタンにまとめると以下の通りです。

〜治験のデメリット〜
  • 日常生活に制限がかかる可能性がある
  • 通院、入院のための時間的拘束がかかる
  • 予期しない副作用の可能性がある

では一つずつ見ていきましょう。

日常生活に制限がかかる可能性がある

治験に参加中は、日常生活に条件をお願いする場合があります。たとえば、禁煙、過剰な飲食、禁止食品、睡眠時間など、参加する治験によりさまざまです。

通院、入院のための時間的拘束がかかる

治験参加のための診察や、試験薬の投与、検査のための訪問など、多くの時間を治験に投資する可能性があります。

予期しない副作用の可能性がある

新薬や新しい治療法は、まだ十分に理解されていない可能性がありますので、予期せぬ副作用が発生する可能性があります。

治験参加はあくまで自由意志によるものであり、慎重に検討することが大切です。

参加する前には、治験の詳細やリスクについて説明を受ける「インフォームド・コンセント」のプロセスを経ることが必須となります。

治験の舞台裏:プロセスを解説

治験の一般的なプロセスとその種類に焦点を当てていきましょう。

治験は一般的に、フェーズ1からフェーズ4までの4つの段階で行われます。

STEP
フェーズ1

まず、フェーズ1では、新薬や治療法の安全性や副作用、体内での動態が一部の健康な被験者を対象に調査されます。

これは「初期臨床試験」または「ヒトに対する初めての試験」とも呼ばれます。

STEP
フェーズ2

次にフェーズ2では、本来の対象となる患者さんを対象に、治療効果、用量、副作用の確認がされます。この段階を成功させた新薬や治療法は、より多くの患者を対象としたフェーズ3へと進みます。

STEP
フェーズ3

フェーズ3では、効果と安全性を確認すると共に、新薬や治療法の申請対象となる病状や、使用上の注意などを確認します。

STEP
フェーズ4

そして、最後にフェーズ4(後期臨床試験)では、市場投入後の使用経験をもとに、安全性や有効性、副作用の出現率などを調査し、新たな情報を提供します。

これらの開発プロセスは、厳格で長期間にわたるものですが、それだけに結果が出たときの価値は計り知れません。

1つの新薬や新しい治療法が市場に出ると、それは病気と闘うための一つの新しい武器となり、人々の生活の質の向上に寄与するのです。

治験の報酬って?

治験の報酬は、治験に参加することによる時間や労力、経費などに対する補償の意味合いが強く、治験を受ける側と提供する側の契約に基づいて決定されます。

治験の形態や期間、リスクなどにより報験の規模は大きく異なります。

一般には、交通費の補償や食事提供が基本的な形で適用され、特に時間やリスクが伴う治験には更なる報酬が提供されることがあります。

しかし、過度な報酬によって参加者がリスクを過小評価し、冷静な判断ができなくなることを避けるため、一定の制限や規程が設けられることもあります。

また、参加者に対する報酬は開示されるべきであり、その額がリクルートツールとして扱われてはならないというのが一般的な倫理的観点です。

治験の報酬について相場は下記の通りです。

入院の治験の場合 : 1泊あたり20,000~35,000円
通院の治験の場合 : 通院1回につき10,000〜15000円

まれに通院の治験の場合で、通院先の医療機関が大学病院などのケースでは、通院1回につき7,000円の報酬になることがあります。

ちなみに、「治験では報酬をもらえる代わりに参加にお金がかかるのでは?」と考えてしまうこともありますが、入院・通院ともに特別な参加費を負担することはありません。

  • 入院の場合、かかる費用は医療機関までの交通費のみ
  • 通院の場合、かかる費用は交通費+初診料・再診料

さらに、すでに持病により通院していて、普段から診察料・薬代などを負担しているケースであれば、その金額の一部(または全部)を治験によって賄える可能性があります。この場合には、特に治験へ参加するメリットが大きいと言えるでしょう。

具体的な報酬の金額については、試験内容や期間、リスク等により異なるため、試験を行う組織や施設等に確認するのが一番確実です。

治験参加で重要な2つの注意点

①治験の休薬期間は4ヶ月
治験の報酬を多く獲得しようとして、短期間のうちに連続して治験へ参加してはいけません。
検証の正確性や安全性を確保するため、治験前には薬を服用しない「休薬期間」を設ける必要があるからです。
休薬期間は4ヶ月と設定されるのが一般的です。

②複数の治験へ同時に参加できない
治験を同時に複数参加することは禁止されています。主な理由としては、以下が挙げられます。
・薬の安全性・有効性を正確に判定できないため
・薬の飲み合わせが悪く、健康被害が生じるリスクがあるため
必ず、参加中の治験が終了し、休薬期間を終えてから次回の治験へ参加してください。


治験の種類について解説

治験といっても種類はさまざまです。

ここでは、一般の方でも参加しやすい治験を紹介していきます。

①食品モニター試験

健康食品やサプリメントの効果・効能を確認する為、数週間の期間対象の健康食品やサプリメントを摂取して頂き、血液検査やアンケート調査などにご協力頂くものです。

例えば、このような方が対象となったりします。

  • 健康な方(治療やお薬を服用していない方)
  • 血糖値が高い方向け食品摂取モニター
  • 便秘の方向けサプリメントモニター
  • 脂肪が気になる方向けモニター
  • 血圧が高い方向けモニター
  • 膝が痛い方向けモニター
  • ダイエットモニター
  • 健康ドリンクモニター

②化粧品モニター

新商品の化粧品などを試して、効果を確認するものです。

  • シワが気になる方向けモニター
  • 化粧水モニター
  • 乾燥肌モニター
  • 美白美容クリームモニター
  • パッチテストモニター
  • シミ改善美容液モニター
  • 美容ドリンクモニター

少しでも気になる治験があったら、会員登録して情報収集してみましょう!

会員登録しなければ、どのような治験を募集しているか分からないケースが多いので、幅広く登録しておくのがおすすめです。

おすすめの治験ボランティア募集サイト

参考ですが、いくつかピックアップしておきます。

JCVN
募集エリア日本全国
募集ジャンル薬、健康食品、美容用品
特徴治験バイトに応募する前に、登録説明会への参加が必須だから安心して受けられる
コーメディカルクラブ
募集エリア日本全国
募集ジャンル薬、食品、化粧品
特徴幅広い案件を取り扱っていて、自分に適した治験を見つけやすい
V-NET(医学ボランティアネットワーク)
募集エリア日本全国
募集ジャンル
特徴症状別に案件を探せれるので、自分に適した治験を見つけられます
インクロム
募集エリア関東・関西
募集ジャンル薬、食品、化粧品
特徴自分の要望に合った治験バイトを探したい人におすすめです
クリニカル・ボランティア・サポート
募集エリア関東、関西
募集ジャンル薬、食品、化粧品
特徴ホームページが分かりやすく、健康な人も含め、疾患別に案件を探すことができます
テミスゲート
募集エリア関東、関西
募集ジャンル薬、食品、化粧品
特徴健康な方はもちろん、疾患等をお持ちの方でもご参加可能な治験が多数
チヨダモニター倶楽部
募集エリア関東、関西、
募集ジャンル食品、化粧品
特徴案件少なく競合することが多い

治験に関するよくある質問

Q:モニターや治験を途中でやめることはできるの?

ーA:ご自身の判断でいつでもやめることが可能です。また、途中でやめたことにより不利益をうけることは一切ありません。

Q:治験に参加するとどのようなリスクや副作用がありますか?

ーA:治験に参加することで生じるリスクや副作用は、治験する製品や治療法などにより異なります。可能性としては、治験薬の副作用や予期せぬ医療的な問題が生じることなどがあります。そのため、治験に参加する前には十分な説明と同意が必須となります。

Q:治験において被験者のプライバシーはどのように保護されますか?

ーA:治験においては、被験者のプライバシーが厳密に保護されます。個人情報はコード化され、特定の人物を識別できないようにされます。また、治験データは限られた人しか見ることができず、その情報も慎重に扱われます。

Q:治験に参加すると何が得られるのですか?

ーA:治験に参加することで得られるものは、新薬や病気の治療に対する新しい理解を得ることや、他人が同じ病気から恩恵を得る手助けをすることなどがあります。また、一部の治験では参加者に報酬が提供されることもあります。 

Q:治験に参加する際の基準や条件は何ですか

ーA:治験に参加するための基準や条件は、治験ごとに異なります。一般的に年齢、性別、病気の種類や進行度、他の健康状態などが考慮されます。各治験は特定の患者群を対象とするため、その基準を満たす必要があります。これらの詳細は治験前に医師から説明されます。

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