この本では、タイトルの通り「40歳から食べてはいけないもの」について、その根拠とともに知ることができます。40歳からとされてますが、正直全ての人に知っておいて欲しいことばかりです。
著者は、南清隆さんという方です。フードプロデューサーとして活動され、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会の代表理事もされている食品のエキスパートです。
日本人の食生活の問題点を適格に指摘した本にもなっているので、食生活を改めるきっかけにもなるかもしれません。
それでは、この「40歳から食べてはいけない病気になるもの」について、本記事では一部内容の要約と感想を述べていきます。
「40歳から食べてはいけない病気になるもの」の要約
「マーガリンはバターよりも健康的」なんて今はもう昔の話です。
米国は2015年6月に「一般的に安全とは認められない」との理由からトランス脂肪酸の全廃を発表しています。
トランス脂肪酸は心臓病のリスクを高めるにもかかわらず、日本は規制しないままですね。食事というのは、文字通り、食べたものが私たち自身の身体になるのです。
日本人の食事は、たった70年という短い年月で、劇的に内容が変化してきました。
果たして、普段当たり前のように食べている食事は果たして問題ないのでしょうか。
この本では、先述したトランス脂肪酸だけでなく、他にも知れば怖くて食べられないもの、そして皆さんの寿命を縮める食品の話を余すことなくご紹介されています。
人生の質を高めるには、食事の質を高めるのが最も確実な対策なのです。
これは、健康が気になり出す人の必読書です。
貧困国家!日本の食生活がやばい!
「国民の5人に1人が糖尿病またはその予備軍」ということを厚生労働省が発表しています。
いまでは、生活習慣病の一つとされる糖尿病ですが、かつては「贅沢病」となどと言われ、食生活の豊かな富裕層に多い病気と思われていた時代もありました。
しかし、近年は貧困層に多いことが問題になっているのです。その実態として、日本の貧困世代が増加し、日本人の医療費にかける費用も年々高騰しています。
安くて体に悪いものを摂取していると、節約した食費以上の医療費を将来支払う可能性が出てくるという訳です。
生活習慣病は生活習慣が作り出している → その中でも直結しているのは食習慣
では、何に気をつければいいのでしょうか?
糖尿病の3大原因を確認していきましょう。
《白い悪魔の3兄弟》
「白米」「白い小麦粉」「白い砂糖」
人間の身体には血糖値が急激に上がったときに対応するシステムがまったく備わっていないのです。
インスリンが分泌されて血糖値を下げると言いますが、あくまでそれは緊急的な措置であります。
インスリン分泌のコントロールが上手くいかなくなり、過剰に分泌されてしまうと低血糖になり、うつ病のような症状に陥ってしまします。
白い悪魔の3兄弟を代表とする糖質コントロールには、下記のようなことに気をつけましょう。
- 複合炭水化物(穀類、豆類、芋類)の摂取を心がける
- カロリー0に騙されてはいけない
- 日常的に潜む人工甘味料には注意
- 低炭水化物ダイエットはかえって危険
《トランス脂肪酸》
身体の質を日々低下させている原因となる代表的な例が、トランス脂肪酸です。
ファストフードやファミレス、コンビニの商品を無自覚に食べていると、とんでもない量のトランス脂肪酸を摂りこむことになってしまいます。
マーガリン、ファットスプレッド、ショートニング、ポップコーン、クリーム、コーヒークリーム、牛脂、菓子パイ、ケーキ類、ビスケット、カレールウなどには、たくさんのトランス脂肪酸が含有しているそうです。
上記のような加工食品は、安く身近な食品であるがゆえに、素材そのものが劣悪である可能性もあり、大量に化学物質が使われています。
値段が安いからと言って、メリットだと思いがちですが、将来的には病気になり医療費がかさばるようなデメリットの方が多いとも言えます。
- 揚げ物の油は危険
- 加齢臭は身体が酸化
《クロム不足》
不足している栄養素の筆頭としてクロムがあります。
ブドウ糖が細胞に摂りこまれるときに開閉するドアの鍵を開ける役割をしているので、これが不足するとドアが開かなくなって、血中にブドウ糖があふれて高血糖になってしまいます。
クロムは同時に、体内でインスリンの分泌量もコントロールしていて、非常に重要な役割を果たしています。クロムの役割はこちらです。
- インスリン分泌量のコントロール
- 味覚を正常に保つ
- 酵素の原料になる
- 食品は加工度が上がれば上がるほど栄養素が欠落する
最近では、こどもの3割に味覚障害があるとことが明らかにされ、高齢者の3分の1は味覚障害という指摘もあります。クロムと同時に亜鉛の摂取も非常に大切なポイントとなります。
ただ、栄養素の摂取方法としてサプリメントには注意しましょう。
サプリメントなどによる過剰摂取は、栄養素不足よりもリスクが大きいので気をつけなければなりません。
日本人の食生活が大きく変わり始めたのは、戦後からのようです。
和食に代表されるように、長くて緩やかな歴史の中で培ってきた日本独自の食生活が、戦後、急激に欧米化してきました。
変化だったことも気づかないほど急激な事象に私たちの身体は限界を迎えている可能性があるのです。食べてはいけない、というよりも日本人に合わない、身体に悪いということを意識していく必要があるのです。
@感想
大事なことは食に対する知識かも知れませんね。
巷には安くて美味い食品が溢れかえっていますが、何が身体に悪いのか、この食品のどの成分が良くないのか、この食品を食べることでどうなるのか、をしっかり把握できていることが、健康生活に繋がるような気がします。
病気のリスクを自分自身で軽減して、病院に通うことのない生活を送りたいと思います。
こんな方におすすめ
・40歳を超えた方
・健康生活に興味のある方
・食べてはいけない or 食べるべき食品を詳しく知りたい方
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