この本は、現在日本の抱える医療問題に始まり、知っていると健康になれる情報まで、幅広いトピックが盛り込まれています。
著者は、東京にある江戸川病院院長の加藤正二郎先生です。整形外科部長も兼任されており、人工関節や脊椎外科が専門とされているようですね。
加藤正二郎先生は、ご自身でも「臨床バカ」というほど、常に患者さんよりそい、患者さんのために医療に向きあってきた先生とのことです。とても良い先生ですね。
先生が患者さんと向き合う過程で、編み出したのが、この本で紹介されている「加藤流健康法」でございます。
それでは、この「究極の健康習慣」について、本記事では一部内容の要約と感想を述べていきます。
「究極の健康習慣」の要約
皆様は、日本の超高齢化を受けて、年間の医療費が一人当たりいくらになるかご存知でしょうか?
なんと、年間34万円もかかっているようです。
そんなに病院や薬にお世話になっていないという方も多いと思います。
このように日本の医療費は逼迫しており、私たちは根本的に医療に対する考え方を変えていく必要があるのです。
その中で軸になるのが、予防医療です。
最も重要なのは、生活習慣を改善し、適度な運動によって健康的な身体を維持したり、病気にかからないようにする一次予防という考え方なのです。
この本で紹介されている「加藤流健康法」は、日本の将来を健康にするメソッドでもあります。
予防という観点から、日本の将来にまで目を向けている壮大な目標を持つ加藤先生の健康法は是非実践する価値ありです。しかもお金が一切かかりません。
この本を通して健康を基礎から実践まで学んでいきましょう。
病気になる前に、病気を予防しろ!!

この本では、加藤先生が提唱する「加藤流健康法」の詳細が、そのように考える根拠とともにに記載されています。
タバコはやめましょう
絶対にダメなのは、タバコです。もう当たり前ですよね。
健康の対義語はタバコと言っても良いかもしれません。
タバコによる健康格差は広がるばかりで、タバコ産業の責任は重いと思います。
適度な運動を実施しましょう
そして適度な運動です。筋肉量を増やすだけで、基礎代謝が上がり、痩せやすい体になります。
ちなみにデンマークの研究では、テニスが長生き効果ナンバー1。
バトミントンやサッカーがそれに続くようです。
加藤先生は「GPJ(グーパージャンプ)」という運動を推奨しています。
詳細はこちら↓
糖質制限を意識しましょう
糖質制限も適切に実施していきましょう。
ここで重要なことは、炭水化物と糖質は混合しないことです!
炭水化物は、糖質と食物繊維を合わせたもので、糖質は炭水化物から食物繊維を除いたものなので、炭水化物が悪というわけでないようです!
悪いのは糖質です。生活習慣病としてよく知られている糖尿病は糖質病なのです!
歯を大切にしましょう
病気にならないために歯を大切にしましょう!
これは意外と盲点かもしれません。
歯は長寿のバロメーターともなり、丈夫な歯が長生きにつながります。
日本人の30歳以上の3人に2人が歯周病であり、最近では歯周病菌が腸内環境を乱すことも分かってきているようです。
口内細菌と腸内細菌が関連していることを自覚し、歯磨きをしっかり実施するべきですね。
笑顔を大切に
笑いながら生きていきましょう!
笑うことで脳の働きがよくなり、自律神経のバランスが整うようです。
笑顔の多い人には自然と人も集まり、人間関係も良好になります。
人とのつながりが人生をより良くし、健康で長生きにつながる最高の秘訣でもあります。
笑いながら生きる、大事なことです。
・タバコはNG
・適度な運動
・糖質制限
・歯を大切に
・笑顔も大切に
@感想
重要な健康法とは、改めてシンプルなことが多いですね。
適度な運動をしつつ糖質にも気を使いながら生活していきたいと思います。
最も学びとなったのは、歯の重要性です。
多くの健康本で、腸内環境の重要性が説かれている中、口の環境悪化が腸内環境へも影響する可能性があるとのことでした。
しっかり歯を磨き、少し億劫な歯医者での定期検診にも行きたいと思います。
こんな方におすすめ
・医療問題から健康情報までまとまった情報を知りたい方
・健康メソッドの具体的な方法を知りたい方
・各論のエビデンスを確認したい方
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