「グルテンフリー」という言葉は、TVでも紹介されることもあり、日常的に目にする機会も増えてきましたね。
グルテンフリーとは、名前のまんま、グルテンを含まない食品のことです。
では、そもそもグルテンとは何なのでしょうか。まとめてみたいと思います。
グルテンって何?
「グルテン」は小麦に含まれるタンパク質のことで、「グリアジン」と「グルテニン」という成分が水と合わさりグルテンに変化します。
グルテンは水を加えると弾力性と粘着性を発揮し、パンやパスタがモチモチとした食感に仕上がるのはこの性質によるものです。
また、この小麦タンパクの「グルテン」は、腸の粘膜に炎症を起こす物質とも言われていることから、健康によくないイメージが広がってしまってます。
グルテン = 小麦粉に含まれるタンパク質
グルテンとアレルギーの関係性
少し難しい話ですが、グルテンは、腸管のバリアを破壊し、分子量の大きなタンパク質などを侵入させてしまいます。それが抗原として認識され、さまざまな抗体を作ることで、過剰なアレルギー反応を起こすのが、アレルギーの仕組みです。
つまり原因の大半となるのは、食品に含まれるタンパク質なのです。
アレルギー発症のタイミングは、体がタンパク質にさらされ続け限界値を超えたときだと言われています。大人になって発症する人は、感染症にかかり免疫力に不具合が生じることで、引き起こすことがあります。
医療機関で抗体検査を行いグルテンアレルギーと診断された人は小麦を避けるべきですが、基本的にアレルギー反応がない人はグルテンフリーにする必要はなく、小麦を食べても問題ないでしょう。
ただ、この分野は研究段階、直接的な要因が不明瞭な点も多いことも事実です。
安易な情報に振り回され過ぎないことが重要なのです。
グルテン中毒には気を付けよう!
グルテンは体内で「オピオイドペプチド」と呼ばれる物質に変換され、これが麻薬のような中毒性があるとされています。
そのためやめられなくなったり、イライラや興奮を誘発させたりなど、農内の様々な神経伝達物質に悪影響を与え、精神的に不安定な状態をつくってしまうのです。
パンやパスタなど、グルテン食品は美味しいものが多く、ついつい食べすぎてしまいます。
ただそれは、もしかしたらグルテン中毒になりかけているからかもしれませんので、頭に入れておきましょう。
食べ過ぎは良くないですね。
「グルテンフリー」食生活がおすすめの方
近年では、グルテンを摂取しない「グルテンフリー」の食生活が注目されています。
では、グルテンフリー食生活はどのような方がおすすめなのでしょうか。
それは、原因不明の体調不良に悩んでいる方です。
さらに言うと、下記のようなグルテンアレルギーと考えられる症状に悩んでいる方は、実践してみても良いかもしれません。
病院に行くことも忘れずに!!
まずは、2、3週間ほど小麦を抜いてみることから始めてみましょう。
グルテンフリー生活によって、体の変化を観察し、食生活を工夫してみると良いと思います。
グルテンアレルギーの主な症状
- 皮膚 かゆみ、むくみ、じんましん、湿疹
- 眼 かゆみ、涙目、まぶたが腫れる
- 鼻 くしゃみ、鼻詰まり、鼻水
- 口の中 唇、舌がはれる、口の中の違和感、のどのはれ、のどのかゆみ
- 神経系 頭痛、めまい
- 呼吸器 呼吸困難、せき
- 消化器 腹痛、下痢、吐き気、嘔吐
- 泌尿器 蛋白尿、血尿
- 全身 アナフィラキシーショック、ぐったりする
コメント