【要約・感想】「生存格差」時代を勝ち抜く!世界最先端の健康戦略

この本では、健康ファイナンス思考という概念を学ぶことができます。
著者は、医師の奥真也先生という方です。英レスター大学経営大学院修了、経営学修士(MBA)を持ち、埼玉医科大学総合医療センター客員教授にて勤められている、医療のスペシャリストドクターです。

人の健康とは、資産であります。
この本は、最新の医療技術を紹介しながら健康を将来への投資と考え、それを維持、発展、消費する戦略を解説しており、ヘルスリテラシーが高まる一冊になっています。

それでは、この「生存格差」時代を勝ち抜く!世界最先端の健康戦略について、本記事では一部内容の要約と感想を述べていきます。

目次

《「生存格差」時代を勝ち抜く!世界最先端の健康戦略》の要約

近い将来、医療はテクノロジーの急速な進化により、寿命が延び続け、とうとう人生120年時代がやってくる可能性があります。
新たな治療法や薬剤が開発され、多くのがんですら、恐るに足らない病気になってきています。もはや病気で死なない時代にもなりつつあるのです。

ただ、覚えておくべきこととして、病気の9割は治らないということです。少し矛盾してますが、多くの病気は治療ができても、症状が軽減しても、完治するとは言い切れません。
つまり、病気と共存し、日々の生活に支障を感じずに生きていくことが重要なのです。

この本のテーマは、健康ファイナンス思考です。
軸となるのは、老後のお金と老後の健康になるでしょう。

人生100〜120年という長寿時代、私たちには40〜50年の老後が待っています。
人生後半戦の健康を維持し、寝たきりにならないように生活習慣を改善することがいかに重要なのか。

この健康ファイナンス思考に基づいた、すぐにできる具体的な処方箋を、著者が医療の近未来予測とともに分かりやすく解説しています。

健康ファイナンス思考を高めるのだ!

①健康を可視化する

  • 健康診断と能動的に向き合う
  • ウェアラブル&ライフログで常時、健康を管理する

不死時代を迎える社会にIoT(Internet of Things)技術を活用するサービスがマッチしているのです。
アップルウォッチなどが代表的ですが、我々の健康管理をサポートしてくれるような技術は今後も充実していくでしょう。
今後も注目です。

②臓器を節約する

節約とは、不要な支出=浪費を減らすことですね。
健康設計における「節約」とはどのような意味になるのでしょうか。

それは、臓器の節約、ということです。私たちの体の重要なパーツである臓器を、不必要な負担、過度な負担をかけないことで、長持ちさせるという考え方です。

人間のほとんどの臓器の耐用年数は50年程度

健やかな老後を迎えるには、自分の臓器の「劣化を防ぎ、長持ちさせるか」が重要になります。
例えば、休まず働いている心臓の活動を節約するためにはどうすれば良いのでしょうか。

  • 心拍数の無駄遣いをやめる
  • ハードな運動×(若くて元気ならOK)
  • 適度の運動◯ のんびりちんたらな運動が良し

替えの効かない血管も節約が不可欠です。

  • 生活習慣病の予防
  • 水を飲む習慣で体液を薄めに
  • 食べる量を減らす

現代は視覚や聴覚、脳についても酷使しすぎなので、適度な節約が必要です。

③健康に投資する

投資とは、お金のイメージにつながる方も多いと思いますが、健康に置き換えるとどうでしょうか。
将来の健康的な生活を確保するために、今から健康習慣を身につけておくということが、健康投資です。

自分の体を資産と捉え、健康を守るために備える意識や行動と同義かもしれません。

  • 薄味に慣れておく
  • サルコペニア(筋肉減少)に備える
  • 歯周病予防で健康投資
  • ヘルスリテラシーを身につける

④健康を消費する

健康でいることは、人生の「最終目的」ではありません。
人生を楽しみ、夢や希望を実現させたり、目標を達成したりするために健康が必要だということです。健康を元手に、自分が何をしたいのか、自分らしい生き方をしっかりと考えることも大切なことなのです。

  • 社会的孤立にならない、地域社会と接点を
  • 人とのつながりを大事に
  • 若いうちから興味のあるものを見つけよう
  • 誰かのために生きてみよう

健康とは、生きる過程の手段でもあります。

健康な人生を、旅行や趣味など自分の人生の楽しみに使うのもいいでしょう。仕事をしたり、ボランティアや地域活動に参加するなど社会や他者のために役立てるのもいいでしょう。

人生が120年時代が近づいてきている中、健康を維持することが大切であり、さらに最後まで自分らしくアクティブライフを送ることも大切なことなのです。

@感想

健康をファイナンスに例えているので、とても分かりやすいです。健康で長く生きていくためには、ヘルスリテラシーが必須であるということは印象的でした。
ネットで検索して出てくる健康情報は、信憑性のないことも多いので、ヘルスリテラシーを高めていないと情報に振り回されてしまいますね。今後もヘルスリテラシーを高めていきたいと思います。

こんな方におすすめ
・ヘルスリテラシーを高めたい方
・健康ファイナンス思考を詳しく知りたい方
・老後の健康が不安な方

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