【要約・感想】長生きしたけりゃ小麦は食べるな!脱小麦!

この本の特徴は、分かりやすいタイトル通りです。
著者は、日本で唯一の副腎疲労・グルテンフリー外来を開設している医師、本間良子先生という方です。

なぜ小麦がダメなのか?小麦が引き起こす健康への害や小麦が悪い理由について分かりやすく解説しています。もちろん全ての小麦が悪いわけではありません。この本を読むことで小麦に対する健康リテラシーを高めることができるでしょう。

それでは、この「長生きしたけりゃ小麦は食べるな」について、本記事では一部内容の要約と感想を述べていきます。

目次

「長生きしたけりゃ小麦は食べるな」の要約

体調不良をお医者さんに話しても、「異常はありません」「ストレスでしょう」「加齢のせいです」などといわれたことはありませんか?

これらは、原因不明の病気と思いきや、全て小麦のせいかもしれないのです。
小麦に含まれているタンパク質「グルテン」は人体のあらゆるところで炎症を起こすため、さまざまな不調の原因となります。 

たとえば、慢性疲労、だるさ、頭痛、肩こり、集中力の低下、腸内環境の悪化などの症状を小麦は引き起こすのです。知っておくべきことは、小麦を中心にした食生活が健康に大きな影響を及ぼしているという事実です。

大切なことは、巷で溢れている健康法を実践することでなく、体に悪い影響を及ぼすものをやめることです。この本では、小麦が人体に及ぼす悪影響、小麦をやめる方法などを解説しています。

この世界は小麦食品ワールド!

食パン、うどん、ラーメン、パスタ、そば、菓子パン、スナック菓子、カレー、シチュー、ピザ、餃子などなど。小麦が含まれる食事は、無数に存在します。

こんなありきたりな普段の食事に含まれる「小麦」に、ほとんどの体の不調の原因があるかもしれないのです。

正確には、小麦に含まれる「グリアジン」という成分です。

グリアジン = 体内に炎症を引き起こす

小麦アレルギーがないから大丈夫と思われている方も多いかもしれませんが、著者が言うには、日本人には「グルテン不耐症」の方がたくさんいるそうです。
多くの方が、ちょっとした不調が小麦のせいだと気づかずに長い間過ごしている可能性があるのです。

小麦による不調は、具体的に下記のような症状が考えられます。

  • 慢性疲労・倦怠感
  • 肩こり・背中の痛み
  • 関節炎
  • 気管支炎などの感染症
  • 便秘
  • 肥満・メタボ
  • むくみ
  • 高血糖
  • 高血圧・低血圧
  • 不眠・睡眠障害
  • 更年期障害
  • 性欲の減退
  • アレルギー・アトピー性皮膚炎
  • 認知症

また最近になり名が知れてきた小麦関連の有名な病気として、リーキーガット症候群があります。これは、過剰に小麦を食べることで引き起こしてしまう疾患の総称です。

  1. 小腸を食べると腸内で「カンジダ菌」(カビの一種)が増殖する
  2. 免疫機能はこれに対して攻撃し、腸内が炎症する
  3. 腸に穴が開く(リーキーガット症候群)

副腎は体内で最も重要な臓器の一つ!

上記で、小麦は体内で炎症を引き起こすと述べました。
この体内の炎症を抑えているのは、副腎から分泌されるコルチゾールという成分です。

コルチゾールは下記のような働きがあります。

  • 体内の炎症を鎮める
  • ストレスから体を守る
  • 血糖値や血圧のコントロール
  • 免疫機能の調整
  • 自律神経のバランス調整
  • 睡眠リズムの調整
  • メンタルを安定させる

私たちの身体の炎症が、抑えられているのは、副腎のおかげなのです。
もしコルチゾールをつくる副腎が疲れ切っていては、有効に働きません。

つまり、こういうことです。

  1. 小麦を食べ続ける
  2. 身体が炎症を起こし続ける
  3. 副腎が働き続ける
  4. 原因不明の不調が起こる

副腎を疲れさせない環境を作ることも大切なことになります。
そのために余計なことをせず、ただ単に小麦をやめることが最も簡単なのです。

脱小麦を続けるコツ

  1. まずは1週間、ならし運転で「脱小麦」生活を体験する
  2. 「小さい小麦」は無視。主食の「大きい小麦」だけをやめる
  3. 好きな食べ物は、諦めずに「代用」する
  4. 平日だけ「脱小麦」をして、休日は心のリセットに
  5. 症状の変化を記録してモチベーションを上げる

そして最も重要なこととは、小麦を3週間やめてみるということです。
3週間続けることができると、脱小麦という生活に慣れてきて、習慣として取り入れやすくなるのです。

脱小麦の実践

3週間の脱小麦で体の不調がみるみる改善する

ご存知な方も多いと思いますが、小麦には中毒物質が含まれています。
小麦にはモルヒネに似た化合物が含まれていて、食べると気持ちよく幸せな気分になるため、「もっと食べたい」と感じるようになってしまうのです。

このような小麦中毒というような状態になった場合、なかなか生活から小麦を抜くことが難しくなってしまうそうです。
小麦中毒の線引きがこの本からは分かりませんでしたが、とにかく小麦には注意が必要みたいですね。

まとめ

全ての出発点は腸であり、腸に入ってくる食べ物。
そして、最も避けるべき食べ物が小麦だということです。

@感想

最近、イタリアでは脱小麦のためパスタの消費量が激減しているというような噂を聞いたことがあります。もしかすると、世界的に脱小麦というマインドは進んできているのかもしれませんね。

ただ小麦製品は無数にありますし、そして何より美味しいものが多い。
現時点で脱小麦を実現することはなかなかハードルが高いとも感じます。悩ましいところですが、グルテンアレルギーであれば、必ず脱小麦は実施すべきですが、アレルギーがなければ、少し意識するくらいでもいいかなと思います。何かをやめるというのは難しいものです。

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