【要約・感想】世界一効率がいい最高の運動!気になる気になる!

この本では、タイトルの通り科学的根拠に基づいた最高に効率的な運動を学ぶことができます。
著者は、スポーツの普及に力を注ぐ東海大学の教員として、運動を取り入れた健康医学の普及に務めている川田浩志先生です。

多くの学会会員を兼任もされており、さらに講演活動やTV・ラジオ・雑誌など多岐に渡って活動されているようです。運動が面倒くさい人、なかなかスイッチが入らない人、忙しすぎて運動する時間のない人、ダイエットやジョギング、スポーツジムなど、何をやっても続かない人などには、必見の書になります。

それでは、この「世界一効率がいい最高の運動」について、本記事では一部内容の要約と感想を述べていきます。

目次

「世界一効率がいい最高の運動」の要約

忙しい人、運動が億劫な人など、現代人にぴったりの運動法があります。

その名も「HIIT(ヒット)」。

自宅で週に2、3回、1回たった4分の運動をするだけで、ダイエット効果や筋トレ効果、持久力アップ、血糖値や血圧の改善につながる夢のような運動法です。

たったこれだけで、脂肪が確実に変わってしまうという運動法。また、世界中の医師がHIITに関する研究・論文を発表しており、エビデンスのしっかりしている科学的に正しい運動法とも言えるのです。

この本では、このHIITについて詳しくわかりやすく、さらには図解付きで解説しています。
運動不足に悩んでいる人は是非、読んで実践してみてください。

最新の運動習慣を学ぼう!!

定期的な運動習慣がもたらす効用は多岐にわたります。

運動とは、まさに万能薬なのです。

この本で紹介されているHIITは、「筋肉量アップ」と「心肺機能の向上」を一石二鳥でねらえる画期的な運動です。自分のパフォーマンスを最大限に引き出す運動について、早速見ていきましょう。

HIITとは?

高強度(High Intensity)の負荷のかかる運動と休憩を短い間隔(Interval)で繰り返すトレーニング(Training)のことです。

HIITの特徴

一定時間だけ集中的に高い負荷をかけ、一定時間休み(もしくは負荷を低くし)、再度、負荷をかける。これを非常に短いピッチで繰り返す。

  • 筋トレなどの無酸素運動とジョギングなどの有酸素運動の「いいとこどり」
  • 全身の筋肉に高い負荷をかけるので、長時間行ったり、毎日行う必要はなし

HIITの効果

  • 体力・持久力アップ
  • ダイエット効果
  • 筋トレ効果
  • 血糖値を正常に
  • 血管の若返り
  • 脳の老化予防

HIITの負荷設定

基本的に自分の感覚値でOKです。
主観的な強度としては、「ややキツイ」と感じる強度くらいから始めると良いでしょう。
全力の7〜8程度で実施することがポイントです。

HIITが科学的に効く理由

2016年にカナダのMcMaster大学の研究者が発表した、驚くべき研究の結果がこちらです。(Gillen JB ほか.PLOS ONE 2016)

被験者は、デスクワークに従事している27人の男性を下記の3グループに分けて12週間の変化を観察しています。

  • 通常の運動グループ
  • HIITのグループ
  • トレーニングを行わないグループ

結果、通常の運動グループとHIITグループでは、同等の健康増進効果があることが分かったのです。通常の運動グループでは、週に135分の運動を実施していたのに対して、HIITでは週に3分だけです。

つまりHIITを1分行うことは、通常の運動45分の効果があることが示唆されているのです。

2018年の別の調査では、心筋梗塞後のリハビリでHIITと中等度の運動の効果を比較した結果、HIITは心機能の改善だけでなく、メンタルや活動性の回復にも、より効果的であることが分かっています。いまやHIITは、病気を患った人のリハビリにも使われているのです。(専門家、医師の指導の下)

HIITで重視するのは、短時間集中という「運動の密度」です。健康な方であったとしても高強度の運動を長時間続けることは危険が伴います。

トータルの運動量を抑えつつ、高い効果を得ることがHIITの目的なので、高強度の運動をたくさんすることは別物と考えておきましょう。

HIIT運動法については他にも、、、↓↓

  • ミトコンドリアの活動が活発化し、若返りの効果があった(Robinson MMほか.Cell Metab 2017)
  • 瞬発的な力を発揮する「速筋」が鍛えられ、動きがスピーディになる
  • アフターバーン効果で運動後も脂肪が燃え続ける(Trapp EG ほか,Int J Obes 2008)
  • インスリン感受性の回復、ミトコンドリアの活性化により、血糖値をグッと下げる(Gillen JB ほか.PLOS ONE 2016)
  • 高すぎる血圧が下がる
  • 善玉が増え、悪玉が減る
  • 脳細胞が増え、情報食能力が上がる(Kujach Sほか.Neuroimage2018)
  • HIITはやればやるほど「楽しい!」と思える(Heisz JJ ほか.PLOS ONE 2016)

なども研究結果として報告されています。

HIITプログラム

  • 基本的な方法「20秒の運動×10秒休息×8セット」で1回
  • 強い負荷がかかる筋トレを4種類選ぶ(この本が推奨している筋トレ)
  • 休憩中は完全に動きを止めないようにする
  • まずは1ヶ月取り組んでみる
  • 地中海食を中心とした食生活
  • 栄養分はある程度摂取した状態で実施する

@感想

HIIT効果についてのエビデンスはかなり理解できましたが、後は自分で実施して効果が得られるかどうかが重要です。本の中には、豊富な筋トレのラインナップが方法とともに記載されており、自分に合った筋トレが選べそうです。少しでもHIIT効果が実感できれば人に勧められるかもしれませんね。

こんな方におすすめ
・健康生活を送りたい方
・運動する時間や苦手な方
・簡単な運動を探している方

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次