この本は、巷で話題の小麦の話です。
著者は、グルテンフリーライフ協会代表理事もフォーブス弥生さんという方です。
パンやパスタに含まれる小麦粉の成分「グルテン」が、体に悪さをするということで注目を集めていますね。この本では、その理由からどのような食事が体の不調を改善するのかが解説されています。
それでは、この「長生きしたけりゃパンは食べるな」について、本記事では一部内容の要約と感想を述べていきます。
「長生きしたけりゃパンは食べるな」の要約
- 頭が痛い
- 肩こり
- 疲れが取れない
- 集中できない
- メタボ
- 糖尿病
- 肌荒れ
- 不眠
- 生理不順
- ボケなど
これらの不調の原因は、全て「毎日のパン」にあるかもしれないのです。
心と体のバランスを取り戻し、あらゆる体の悩みをたった数日で解決してしまう方法、それは、「小麦」をやめることなのです。
これは、テニスプレーヤーのジョコビッチが実践しているグルテンフリーという方法です。
- グラノーラは塩分が控えめだから、朝食にぴったり
- 全粒粉のパンはカラダにいい
- オリーブオイルのパスタは、栄養たっぷりで美容にも効果的
などは、間違った情報ですね。
この本では、著者が8年に渡って実践してきたプログラムのノウハウが惜しみなく公開されています。
一度でいいので小麦を抜いた生活を実践することをおすすめします。
きっと心と体が生まれ変わる感覚が味わえるはずです。
グルテンの常識
脳を破壊するグルテン
小麦粉が起こす主な病気には次のようなものがあります。
- 小麦アレルギー
- セリアック病
- グルテン不耐症
病気は病気で問題ですが、問題なことは小麦が原因で次のような体の不調を引き起こすとされていることです。
- 慢性的なストレス
- 疲れ
- 頭痛
- 不眠症
- 下痢
- 便秘・腹痛
- 吐き気・嘔吐
- 肌荒れ・シミ・くすみ
- 生理痛
- 不妊症
- 認知症・アルツハイマー病・統合失調症
- ADHD
- 自閉症
これらに思い当たる方がいたらパンをやめる価値ありです。
小麦には、「グルテン」というタンパク質が含まれており、このグルテンには「グリアジン」というタンパク質が含まれています。
グリアジンには、食欲を増進させたり、血糖値を急上昇させたりする作用があります。
そして麻薬のように依存性の高い成分でもあるのです。
小麦粉製品がやめられない、なんとなく欲してしまうのはこのためですね。
小麦 = 皮部 + 胚芽 + 胚乳
- 皮部 小麦の約15% 食物繊維や鉄分、カルシウムが豊富に含まれる
- 胚芽 小麦の約2% 良質なタンパク質、ビタミンやミネラルが豊富に含まれる
- 胚乳 小麦の約83% これが白い小麦粉となる部分、グリアジンとグルテニンが含まれる
つまり小麦粉とは、小麦の胚乳のみを製粉したもので栄養素はほぼ欠落しているものです。
近年は、小麦の品種改良の技術の向上や、精製技術の向上により、グルテンの量も数倍高くなっているようです。
美味しい小麦製品ほど、グルテンの量が多い傾向となり、依存性が高まるのもこのためかもしれません。
グルテンに関わること
- 腸に穴をあけ、いたるところで炎症を起こす
- グルテンを摂取すると大量の活性酸素が発生する
- 自閉症や発達障害と関連する
- 麻薬のような禁断症状がある
- 小麦の症状はすぐに出るとは限らない
- 遅発型のアレルギーである(グルテン不耐症)
パンをやめてみよう
この本では、とりあえず14日間やめることを推奨しています。
早い人で3日目から効果を実感できる人もいるとか。
とにかく14日くらい続けることによって、このような変化を感じるかもしれません。
- 体重が減る
- 肩こりが消える
- 体のむくみが解消される
- 疲労感が薄らぐ
- 肌が整う
グルテンフリーが万能というわけではありません。体質には個人差があり、何が健康に良いのかも人によって違うでしょう。
何も効果が得られなけば、再び小麦生活を始めてもいいかもしれません。
ただ。2週間で変化を体感できたならば、それは体にあっているということなので、まずは実践あるのみです。
健康になるためには、自己管理能力が大切なのです。
- 和食中心の食事にする(パンやシリアルをやめる)
- 無添加の調味料が基本
- パスタはゼンパスタで!
- 間食はカカオチョコレートとナッツ
- 全粒粉でもグルテンは含まれるので注意
- 小麦粉を食べ過ぎるとオナラや大便が臭くなる
- パンを食べるなら米粉で
老けないためにできること
AGE = 終末糖化産物
AGEが老化に導く元凶であることが分かっています。
老けないためには、このAGEを作り出さない食生活を心がけることです。
AGEを体内で増やしてします要因がこのようなことです。
- 糖質の過剰摂取
- 最強の発がん性物質:フライドポテト
- 電子レンジで加熱した食品
- 果糖ブドウ糖液糖、高果糖液糖はNG
まずは健康のために、食事ときちんと向き合うことが大切です。自身の体調に耳を傾けながら健康生活を実践していきましょう。
@感想
この本の中に「You are what you eat.」という言葉がありました。
これは食べ物があなたをつくるという意味です。毎日の食事は、健康な体と心を作るためにあるもので、それが健康長寿に導いてくれると思います。すぐに結果が出るものではなく、誘惑が多い世界で継続することがとても難しいですが、できること実施していければと思います。
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