この本は、なぜタイトルの炭水化物をは冷まして食べる必要があるのか?について解説してくれている書籍です。
著者は、文教大学健康栄養学部の教授、栄養学者でもある笠岡誠一先生です。
自称、腸活ボーイらしいです。
炭水化物って冷やせば大丈夫だったんだ!?という刺激的な本ですが、サラッと読める健康管理書でもあります。気になる方は是非チェックです。
それでは、この「炭水化物は冷まして食べなさい」について、本記事では一部内容の要約と感想を述べていきます。
「炭水化物は冷まして食べなさい」の要約
こんなふうに思っている方は、この本を読んだ方が良いかもしれません。
- 炭水化物はからだに悪い
- 炭水化物はダイエットの大敵
- 炭水化物は糖質だから食べる量を減らしたほうがいい
なぜならこれは全部間違いだからです。
炭水化物は悪者にされがちですが、ちょっとだけ「食べ方」の工夫が必要なのです。
そうすれば、炭水化物は、最高の健康食「レジスタントスターチ」に変身します。
もちろんその答えは、「冷まして食べる」ということ。
この本で炭水化物を最強の健康食に変身させる方法を学び、実生活でも実践していきましょう。
その炭水化物!とりあえず冷ましましょう!
腸活のエースストライカー
実は日本人の民族というのは、3000年に渡り炭水化物を食べながら進化してきました。
そのため炭水化物をあまり食べない民族に比べて、炭水化物を分解する酵素を多く持っているのです。
つまり、無理に炭水化物を制限するようなダイエットは適していないのです。
下記の事実を頭に入れておく必要があるかもしれません。
- 糖質制限ダイエットは欧米で生まれたもの
- 近年生活習慣病が増えてきたのは、食の欧米化が進んだから
- 日本人は「米」を中心として健康長寿の民族になった
- エネルギー源が炭水化物から脂質へ変化してきている
お米というと炭水化物というイメージをしてしまいがちですが、これが間違い。
実は、お米には食物繊維がしっかり含まれているのです。
お米の制限をしてしまうと食物繊維の摂取量も減少してしまうということです。
腸活をしていくためには、炭水化物も食べることが必要なのです。
そこで出てくるのが腸活のエース「レジスタントスターチ」です。
レジスタントスターチ = 糖質でありながら食物繊維と同じような働きをする(難消化性でんぷん)
レジスタントスターチを理解すれば、わざわざ食物繊維を摂取しなくても、炭水化物を食べれば、腸内環境を整えることができるのです。
「加熱した後に冷ます」と増加するため、下記のようなものにたっぷり含まれます。
- 冷ましたご飯
- 冷静パスタ
- 冷やしうどん
- ポテトサラダ
レジスタントスターチの効果
- 腸内細菌を腸のすみずみまで運ぶ
- 腸内細菌の栄養になる
- 直腸も元気にし快便
- カロリー量が低い
セカンドミール効果もあるので、一度食べれば、その次の食事の血糖値の上昇も抑えることができます。
1日1回、昼食だけでもレジスタントスターチに変えることによって、血糖値の乱高下を防ぎ、健康的な食事のサイクルを続けることができるでしょう。
レジスタントスターチには、他にも期待できることがあります。
- 腸の中の有害物質を排出する
- 大腸がんの発症リスクを下げる
- 潰瘍性大腸炎・クローン病の症状を緩和
- 糖尿病の予防
- 免疫力をアップ
一番の注目ポイントはこれかもしれません。
レジスタントスターチを摂ると、善玉菌と日和見菌が共生して増え、腸内フローラがどんどん「やせ型」に変わっていくそうです。つまり、やせ菌が増えるということ。
やせ菌が増えることは、ダイエットにも有効です。
まさにレジスタントスターチは、理想の形と言えるかもしれません。
しかも簡単。
炭水化物は「冷まして食べろ!」
これだけです。
おすすめの食生活
レジスタントスターチのコツはこちらです。
- 毎日の昼食をレジスタントスターチに変える
- 必ずしも冷蔵庫で冷ます必要はない
- コシヒカリよりタイ米がおすすめ
- 玄米も冷ました方が良い
- パスタはアルデンテで冷製に
- ラーメンはつけ麺
- うどんはざるうどんやぶっかけうどん
- 麺類は全体的に太麺がおすすめ
最後に気になるところとして、パンも冷ませば良いのか?ということです。
この本の著者、笠岡先生は、腸内環境のことを総合的に考えた時に、お米をおすすめしています。
レジスタントスターチの視点で見た時に、パンは小麦の粉であり、お米の粒の方が効果が強いと考えられるからです。
悪いわけではないですが、日本人であるならはお米がおすすめということでしょう!
@感想
レジスタントスターチという概念は初めて知ったので、とても勉強になります。健康に関する書籍でもあまり提唱されていないので、とても興味深かったです。炭水化物は食べ方次第で健康の味方になるということは、多くの人にとってもメリットのあることだと感じます。色んな人に教えたい!!
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