「病気はなってから治す」よりも「ならないように防ぐ」ほうが、体にもお財布にもやさしい――これは医療の現場でも常に言われていることです。
医療に関わるものとして、多くの患者さんや健康に悩む方々を見てきた経験から、ここでは「病気予防」に役立つ具体的な習慣や考え方を紹介します。
病気予防の基本は「生活習慣」から
生活習慣病という言葉はご存じでしょうか。高血圧、糖尿病、脂質異常症など、日々の食事・運動・睡眠・喫煙・飲酒などの積み重ねによって発症リスクが高まる病気の総称です。
これらは一見、症状がなくても進行し、ある日突然、心筋梗塞や脳梗塞といった重篤な病気を引き起こすことがあります。
つまり、「症状がない=健康」ではないということをまず覚えておきましょう。
予防の3本柱「食事・運動・睡眠」
予防の基本はシンプルで、どれも日常生活の中で意識すれば取り入れられます。
- 食事
栄養バランスの取れた食事が基本。特に塩分・糖分・脂肪の摂り過ぎには注意し、野菜・果物・魚・発酵食品を意識的に取り入れましょう。
また、加工食品や外食が多い方は、成分表示の「食塩相当量」や「糖質量」をチェックする習慣をつけることが大切です。 - 運動
厳しい筋トレや長時間のランニングでなくても構いません。
1日30分程度のウォーキングや、階段の利用、家事の合間のストレッチなど、軽めの運動を継続することがポイントです。 - 睡眠
7〜8時間の質の高い睡眠は免疫力の維持に直結します。
就寝前のスマホ利用を控え、部屋の照明を暗めにして、体内時計を整えることが重要です。
感染症対策も「予防の一部」
生活習慣病だけでなく、風邪やインフルエンザ、近年の感染症も日常的な予防行動でリスクを減らすことができます。
- 手洗い・うがいの徹底
ウイルスの多くは手から口や鼻を通じて体内に入ります。外出後の手洗いは最もシンプルで効果的な対策です。 - マスクや咳エチケット
周囲への感染拡大を防ぐだけでなく、自分を守るためにも効果的です。 - ワクチン接種の検討
季節性インフルエンザワクチンや新しい感染症へのワクチンは、自分だけでなく周囲を守るための大切な行動です。
ストレス管理も病気予防のカギ
心身は密接につながっており、ストレスは免疫力を低下させ、生活習慣の乱れを招きます。
- 趣味の時間を持つ
- 深呼吸や瞑想を取り入れる
- 十分な休息をとる
これらを習慣にすることで、病気になりにくい体づくりにつながります。
定期的な健康チェックの重要性
自覚症状がなくても、年に1回は健康診断を受けましょう。
血圧測定、血液検査、尿検査などで、生活習慣病の早期発見が可能です。
薬剤師として特におすすめするのは、健診結果の「数値」をただ眺めるだけでなく、その意味を理解し、改善のための行動に結びつけることです。
数値が少しでも基準値を外れた場合は、医師や薬剤師に相談するのが安全です。
伝えたいこと
予防は即効性がないため、つい後回しにされがちです。
しかし、健康は「資産」と同じで、若いうちから積み重ねた習慣が将来の生活の質を決めます。
将来、病気や入院による生活の制限を避けるためにも、今から小さな改善を始めましょう。
まとめ
- 病気予防の基本は 生活習慣(食事・運動・睡眠)
- 感染症対策も日常の小さな行動で可能
- ストレスを上手にコントロールすることも大切
- 今日からできる習慣が未来の健康を守る
日常の少しの工夫で、未来の自分の健康が変わります。ぜひ、できることから始めてみましょう。


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