自律神経には交感神経と副交感神経があることはご存知な方も多いと思います。
実は、この自律神経のバランスが乱れると心や体にさまざまな支障がでてしまうのです。どんな症状が起こるのかを知り、予防を心掛けましょう。
交感神経と副交感神経について

自律神経は2つに分類されます。
交感神経 体のアクセル役(昼間や活動しているときに活発)
副交感神経 体のブレーキ役(夜間やリラックスしているときに活発)
2種類の神経がどう作用するかによって、心や体の調子は変わります。
交感神経が強く働くと、血圧が上がり、瞳孔が拡大して、心と体が興奮状態になります。
一方、副交感神経が優位に働けば、血圧が下がり心拍数は減少、瞳孔が収縮し、心と体が休んでいる状態になります。
これらの自律神経は、もともと治すものではないことを覚えておきましょう。
あくまでも、日常生活の中で自然に整うものなのです。
適切な生活習慣が自律神経を整える
自律神経の乱れで何が起こるの?

心と体の状態を活発にする交感神経と、心と体を休ませる副交感神経のバランスが崩れると心身に支障をきたしてしまいます。これが、自立神経の乱れた状態です。
また人間関係の悩みや仕事でのプレッシャーによる精神的なストレス、過労による肉体疲労の他、昼夜が逆転したような不規則な生活などが、自立神経の乱れの原因になるといわれています。
そしてストレスなどが原因で、自律神経である交感神経と副交感神経のバランスが崩れて出る様々な症状のことを「自律神経失調症」と言います。
自律神経失調症はこのような症状が現れます。
- だるい
- 眠れない
- 疲れがとれない
- 頭痛
- 動機
- 息切れ
- めまい
- のぼせ
- 立ちくらみ
- 下痢
- 便秘
- 冷え
- 情緒不安定
- イライラ
- 不安感
- うつ
思い当たるような症状が多いですね。
このような症状があったときは、自律神経の乱れを気にしてみると良いかもしれません。
他にも下記のような症状が起こると言われています。
- 神経性胃炎 仕事などによる精神的なストレスや過労が原因となる胃炎です
- 過敏性腸症候群 腸のぜん動運動に異常が起こり、腹痛をともなう慢性的な下痢や便秘などを引き起こします
- メニエール病 ストレスなどが原因で内耳のリンパ液に異常が生じ、目眩などを引き起こします
- 過呼吸症候群 過剰な精神的ストレスが引き金となって、突然浅く速い呼吸を繰り返す疾患です
治療法として、ホルモン剤などによる対症療法や睡眠の周期を整える行動療法などがありますが、ストレスのコントロールと生活習慣の改善が最も大切なことです。
規則的正しい生活で予防しよう

ストレスを感じることが多い現代社会では、交感神経が過剰に働いている場合があるので、心を鎮める副交感神経が優位に働くよう、意識的にリラックスできる方法を取ることが大切です。
また、ライフスタイルを見直すこともおすすめです。私たちの生活は、食事、睡眠、休養、労働(勉強)、運動の5つの要素で構成されており、これらが毎日規則正しく行われていれば、生体リズムの調子が整うといわれています。
忙しくても、できるだけ一定の時間に食事を取り、睡眠時間をたっぷり確保するよう心掛けましょう。
〜自律神経を整える〜
- 規則的な生活
- 意識して時間をとり休養する
- 精神的なストレスを抱え込まない
- リラックスした生活を心がける
- 適度な運動
【厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト】
コメント