本記事では事実を基にした映画、いわゆる史実映画について紹介させていただきたいと思います。
今回のテーマは「実話を基にした悲しすぎる映画」です。
実際に起こったことが故に、フィクション映画のような華やかさはなく、リアルに淡々とただ悲しい。そんな映画をいくつか厳選してご紹介していきたいと思います。
あくまで独断と偏見ですので、気軽にご覧いただけたらと思います。
生きてこそ

あらすじ
1972年にウルグアイのステラ・マリス学園のラグビーチームを乗せた乗員乗客45名のウルグアイ空軍チャーター機がアンデス山脈に衝突・墜落し、厳寒の山脈で72日間の生存を果たし生還した16人の事実を元にドキュメンタリー・タッチで描いた映画。
解説・おすすめポイント
少し古い映画ですが、ホントに壮絶な物語です。
宗教的な側面も描かれつつ、過酷な環境の中で、生き抜くために大きな犠牲が伴ってしまいます。
この映画には、生還者の一人が関わっており、よりリアルに描かれています。
一度観たらもう観たくないなと思ってしまうくらい、壮絶な作品となっていると思います。
上映時間:126分
ホテル・ムンバイ

あらすじ
2008年11⽉26⽇。インドの五つ星ホテルがテロリストに占拠される。⼈質は、500⼈の宿泊客と従業員。特殊部隊の到着は数⽇後。宿泊客を逃がすため、ホテルに残った従業員たち。部屋に取り残された⾚ん坊を救うため、銃弾の中を⾏く⽗と⺟。これは「誇り」と「愛」を懸けた、3⽇間の脱出劇。極限の状況下で、⼈はこんなにも⼈を想えるのか―。
解説・おすすめポイント
インド・ムンバイ同時多発テロでテロリストに占拠されたタージマハル・パレス・ホテルでの人質脱出劇を描いた作品です。
冒頭から、おもちゃのように銃を暴発し殺戮していく映像は衝撃です。しかもテロリストは全員子供というのがさらに驚愕。
本作品の主演は、デブ・パテルで制作にも関わっています。主人公でウェイターとして描かれていますが、多くのホテルスタッフから着想を得た架空の人物。
ただ事件に関しては、テロリストの通話録音記録などを研究し、徹底的にリアルを追求しているので、悲しき映画ですが見応えありです。
上映時間:123分
オンリー・ザ・ブレイブ

あらすじ
更生のために森林消防団に入隊した青年を待ち受けていたのは、未曾有の巨大山火事だった――。
学生寮で堕落した日々を過ごしていたブレンダン(マイルズ・テラー)は、恋人が妊娠したことをきっかけに、生まれ変わる決意をし地元の森林消防団に入隊。地獄のような訓練の毎日を過ごしながらも、仲間と絆を深め、チームを率いるマーシュ(ジョシュ・ブローリン)との信頼を築き、彼らの支えの中で少しずつ成長していくブレンダン。しかしそんな彼を待ち受けていたのは、山を丸ごと飲み込むような巨大山火事だった――。
解説・おすすめポイント
この映画、日本ではあまり馴染みのない森林火災と、その専門の消防隊 “ホットショット” についてよく分かる内容となってます。
火を消すには火を駆使するという、あまり知らない世界を学べます。
そして本作ですが、前半のテーマは「成長と友情」、後半は「自然の脅威とパニック」です。
そしてラストは中々の衝撃。これは、良作。
とても記憶に残ります。
上映時間:134分
イントゥ・ザ・ワイルド

あらすじ
裕福な家庭に生まれ、物質的に恵まれた環境で育ったクリス・マッキャンドレスは、エモリー大学を優秀な成績で卒業する。両親はハーバードのロースクールに進学することを望んでいたが、幼い頃から不和を見せつけられ、金で物ばかりを与えようとする両親に嫌気が差していたクリスは、学資預金を全額寄付し、世界の真理を求めアラスカへと旅に出る。
解説・おすすめポイント
ショーン・ペン監督が実話に基づくジョン・クラカワーのノンフィクション「荒野へ」を映画化したアドベンチャー作品です。
幸せとは何か!?実話を基にしたアメリカならではの作品。
ロードムービー的な要素もあり、人々との出会いを通じて「幸せとは何か」をつかむまでの物語。
少し切ない映画ですが、心の軌跡が響きます。
上映時間:148分
エベレスト3D

あらすじ
世界最高峰エベレスト登頂ツアーの参加者たちは、日本人登山家を含め数々の山を踏破してきたベテラン達だった。ついにやって来た頂上アタックの日、固定ロープの不備や参加者の体調不良などでスケジュールが狂い、下山が大幅に遅れてしまう。さらに未曾有の嵐の接近で急激に天候が悪化。人間が生存できないとされる死の領域<デス・ゾーン>で散り散りになる登山家たち。ブリザードと酸欠との過酷を極めた状況の中で試されるものとはー?
解説・おすすめポイント
1996年エベレスト登山で過去最悪の大量遭難事故を基にした実話物語。
エベレストの自然、脅威、過酷さが非常にリアルに描かれています。
1996年ということで、まだ登山の規制も緩かったのかもしれませんね。
自然の残酷さを目の前にすると、人間の命はあまりにも儚いと痛感する作品となっています。
いや〜、辛い。
上映時間:121分
ボーイズ・ドント・クライ

あらすじ
ネブラスカ州のリンカーンに住むブランドン・ティーナ(ヒラリー・スワンク)は、トランスジェンダーで、身体的には女性ながら本人の性自認は男性である。
軽犯罪を犯したために街を出る必要に迫られたブランドンは、フォールズタウンという街でジョンとトムという二人のならず者に出会う。ブランドンはジョンの愛人の娘のラナと恋に落ちるが、ある事件がきっかけでブランドンが身体的に女性であるということが明らかになってしまう。
解説・おすすめポイント
2000年に公開された映画ですが、比較的センシティブなLGBTをテーマにした作品です。
本作の主人公ブランドン・ティーナ(ヒラリー・スワンク)はLGBTの中でも肉体と精神の不一致という「性同一性障害」を持って生まれた女性です。
この作品は、重めの映画が観たい方におすすめですね。
時代背景もあると思いますが、偏見にまみれた男達には苛立ちを覚えるはずです。
上映時間:119分
ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡

あらすじ
三年間の兵役を終えた後、刺激のある人生を求め旅するバックパッカー“ヨッシー・ギンズバーグ”。
彼は、二人の友人とガイドとともに、ボリビアのジャングル奥深くの先住民が住むと言われる秘境の地を目指す。しかし、険しいジャングルを進むうちに、友人の怪我、意見の対立などからグループ内に争いが始まり、四人は2組に分かれて行動することになる。しかし、あるトラブルが起こり、ヨッシーは一人きりになってしまう…彼は、ジャングルに潜む野生生物や自然の脅威に晒され、さらに孤独な闇夜を過ごすことで肉体・精神ともに追い詰められていく。
解説・おすすめポイント
ハリー・ポッターも成長しましたね〜。スネイプ先生も天国でびっくりしてるでしょう。
という冗談はさておき、主演はダニエル・ラドクリフでとてもワイルドに演じています。
ジャングルの中での遭難は壮絶で、人間の極限状態の心理を感じることができます。
これからダニエル・ラドクリフを応援したくなる作品です。
上映時間:115分
告発

あらすじ
極貧家庭に育ったヘンリーは、自分と幼い妹のために5ドルを盗み、25年の刑を受けアルカトラズ連邦刑務所へ収監された。
ある日、ヘンリーは脱獄を図るが他の囚人の裏切りにより失敗に終わり、光の届かない地下牢に1000日間収監されることとなった。 地下牢から出たヘンリーは、食事中に刑務所内で裏切った囚人を殺害する。その弁護に当たったのは新人弁護士のジェームズだった。
解説・おすすめポイント
アルカトラズ刑務所を閉鎖に追い込んだ実際の事件に基づく物語。
タイトルの通り、アルカトラズ刑務所を告発します。悪名高き刑務所の実態をしっかりと描いている重厚なドラマでもあります。
囚人役のケヴィン・ベーコンの演技は圧巻ですし、アメリカの法廷映画系は良作が多いです。
一般人からすると、刑務所はブラックボックスですが、映画を通して実情を知れることは教養を高めるためにも良いでしょう。
上映時間:124分
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