実は口内環境が全身に影響を及ぼす可能性があると言われているのです。
長生きするためには、歯・口腔ケアは欠かせない健康軸となります。では早速、見ていきましょう!
気になる炎症の原因は、まさかの口の中?

歯の役割として思い浮かぶのは、食べ物を噛むことでしょう。
ただそれだけでなく、歯や顎は身体を支えるバランサーとしての機能もあるのです。
最近では、固いものを食べなくなり、顎が発達せず、歯と顎のバランスが悪くなるケースがあるそうです。そのため、歯並びが悪くなったり、不適切な噛み合わせになることがあります。この噛み合わせが少しでも狂うと下記のようなことが起こります。
- 肩こりが生じる
- 腰痛を引き起こす
- 片頭痛の原因になる
もちろん噛み合わせだけに問題があるのではありません。
異常がある場合は、専門医の受信を念頭に置きつつ、歯や口腔内の環境を気にしてみるのも良いと思います。
口内環境の悪化は全ての病気につながる
現在、様々な研究によって、口の中の健康が体の健康に関連していることが明らかになってきています。虫歯や歯周病で歯を悪くしても、歯だけの問題では無くなってきているのです。
裏を返すと、口腔ケアをしっかりと行い、口の中を健康に保てば病気のリスクを下げられるということです。ちなみに関連する代表的な病気はこんなのがあります。
- 心疾患
- 脳梗塞
- 動脈硬化
- 糖尿病
- 慢性関節リウマチ
- 慢性腎疾患
- メタボリックシンドローム
- アルツハイマー病
- がん
また「噛む」「飲み込む」「話す」といった口の機能が衰えると、栄養状態が悪化したり、滑舌が悪くなったりと全身機能の低下にもつながってしまいます。
歯がしっかりしていれば、栄養状態も口の機能も良好になり、体の体幹バランスも整うため、健康寿命を延ばすことに期待ができます。
健康法にもいろいろありますが、意外と盲点である口のケアをしっかり行うことは、非常に有効なのです。
歯ぎしり・食いしばりの原因って何?

歯ぎしりや食いしばりは、なぜ起きるのでしょうか。
実は、歯ぎしりや食いしばりの詳しいメカニズムは分かっていません。
ただ多くの場合、下記が原因だと言われています。
- 精神的ストレス
- 身体的ストレス
- 夜間低血糖
夜間低血糖とは、睡眠中に血糖値が急激に低下することです。
夜間低血糖が起こると、血糖値を回復させるため、アドレナリンやコルチゾールなどの興奮に関わるホルモンが分泌されます。自律神経が優位になり、睡眠中にもかかわらず興奮状態となり、無意識に歯ぎしりが起こってしまうのです。
歯ぎしりの対策としては、前向きな考え方や食生活・休養・運動など適切な生活習慣が大切です。
- ナイトガード
- 日常のストレス管理
- アルコールや喫煙、カフェインの量をコントロール
- ビタミンB群、亜鉛、鉄などで自律神経を安定させる
あなたの口内環境は大丈夫?
私たちは日々、1リットルから1.5リットルもの唾液を飲んでいると言われています。その際に、口の中の細菌も一緒に飲み込んでいるため、口腔衛生が腸内にも影響を与えていると考えられます。
つまり口の中に有害な細菌が多いと、腸内細菌バランスが悪くなり、免疫力の低下を招いてしまいます。
さらに歯周病菌が多くなると、歯周病菌が出す毒素によって、インフルエンザなどの感染症に罹りやすくなるといった研究結果もあります。口腔を良好な状態に保つには、歯磨きなどのケアが大事なのはもちろん、定期的に歯科で検診とクリーニングを受けることも重要なのです。
腸内環境を維持することは健康の鍵!口内環境をケアし、良好の状態を維持しよう!
【参考:日本臨床歯周病学会、厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト】

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